期間限定なIZ*ONEとアイドルの永遠

私が愛してやまない女性アイドルグループIZ*ONEは2021年4月29日に解散します。

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頭に飼っている園児(≒Twitterの私)は「なんで解散しちゃうの〜!?」「いやだ〜〜〜〜!」「ママ〜!IZ*ONEの期間を10年延長させて〜〜!」「一生一緒いてよ〜〜!え〜ん!!!」と毎日毎日泣き叫んでいます。皆さんもそうでしょ?

日本の3rdシングルで『Vampire』を出したIZ*ONE。不死(永遠)の存在と言われる"吸血鬼"を永遠ではない彼女たちが歌うんですから、ひどい皮肉ですよね。

IZ*ONEが本当にVampireだったらいいのに...と何度思ったことか......

 

 

IZ*ONEの永遠を願う時、手塚治虫先生の『火の鳥』・「未来編」を度々思い出します。

この物語では核戦争によって人類が滅亡した世界で、永遠の命を手に入れてしまい途方もない時間をたった1人で生き続ける主人公の姿が描かれています。

永遠を持たない私達には想像する事しか出来ませんが、永遠の時間というものは人間にとってこれ以上ない悲劇と言えるでしょう。

そんな事を考えると私達の欲していたIZ*ONEの"永遠"とは何なのだろうと虚しくなってきます。

 

 

では、アイドルの永遠とは何でしょうか

これには様々な答えがあるかと思います。「解散したら終わり。永遠なんて無い。」とか、私が以前ブログの最後に書いたように「好きな思い出や記憶がどこかに残る限り永遠(限りといいつつ永遠という矛盾)」とかとか... 

ちなみに私はどちらもそうなのだろうと思っています。どんなアイドルにも終わりはあるし、永遠だってある。相反しているように思えますが、一つずつ話させてください。

 

 

まず永遠のアイドルは存在しないし、だからこそアイドルは輝いているのだというお話を...。

高木ユーナ先生の『ドルメンXという宇宙人4人がアイドルになって地球を侵略しようとする胸アツ漫画では最終巻で「アイドルは"永遠ではない"という尊さ」を描いていました。

《ここから盛大なネタバレ》

この物語では年をとらない宇宙人グループの中に1人年を取っていく人間のメンバー修吾が加入しますが、時が経つにつれ両者の溝は当然深まり、修吾は脱退する事になります。しかし宇宙人である4人は修吾を忘れられず、対バンを組むことに。対バンでは永遠に若く美しいドルメンXのステージではなく、時と老いを重ねた修吾のステージに、共に年を重ねたファン達が勝利を与えます。

その後もストーリーは続きますが、ここで伝えたいのは「永遠の存在」に「永遠ではない存在」が勝ったという事です。

若さを完全に無視することは出来ないアイドルという職業において永遠は存在しませんし、ドルメンXで描かれていたようにアイドルと共に重ねた時間に対して、私達は共感し、涙しています。

これは卒業制度がありグループはいつまでも続いていくAKB48モーニング娘。のファンも同じですよね。

つまり、IZ*ONEが永遠ではない事は決して特別な事はないのです。

先日AKBの推しメン矢作萌夏ちゃんの卒業発表を受け改めて実感しましたが、IZ*ONEは終わりが定まっているからこそ、ファンは「今この時間を大切に」という強い意識を持って応援できています。(金欠で萌夏ちゃんの握手券を取らなかった事を舌噛みちぎりそうな程悔やんでるオタク)

 

 

次にそれでもアイドルは、IZ*ONEは永遠だというオタクの叫びも書かせてください。

これは本当に当然の話ではありますが、IZ*ONEが活動していた時間が今世界に存在しています。(時は在るのか議論はここではやめてください!)これはいつまでも永久に変わらない事実じゃないですか。織田信長が生きていた時間が今でも世界に存在するように、12人がIZ*ONEとして活動していた時間と彼女たちを応援していた私の時間はいつまでも存在する事実です。

バカみたいに当たり前な事を言っていますが、私はこれが何より嬉しいです。この気持ち、わかる方いますかね?

「○○の存在を覚えているのが自分だけ。自分が狂ったのか世界が狂ったのか分からない。」という設定、SF作品でよくあるんですが、私、もしIZ*ONEを覚えている(知っている)のが私だけとかいう悪夢を見てしまったら夢から一生覚めること無くショック死すると思います。

とにかく、IZ*ONEは永遠です。

 

 

と、ここまで今皆さんの頭を埋め尽くしているIZ*ONEのBLOOM*IZカムバック延期についてスルーしてきましたが、やっぱりこれを無視してはいけませんよね。

今(19年11月7日)私にはIZ*ONEがこの先どのような活動をしていくのか全く見えません。上で語っていたように日韓両国で2年半きっちり活動できるのか。それとも...。

このブログは真実を解き明かしていくブログではないので、気持ちだけ書かせてもらいますが、一言、辛いです。

私、先程、「アイドルは永遠ではないけど、だからこそアイドルと共に重ねた時間に対して、私達は共感し、涙しています。」って書いたじゃないですか。私も、きっと私以外のWIZ*ONEも、IZ*ONEのこの12人と重ねたこの1年間に対して言葉にできないほどの大きな感動や感謝や願いを抱いています。

そして、これから私達とIZ*ONEが共に歩む時間にも同じく、いや、もっと大きな夢を描いています。何がどうなるか何も分からない状況でネガティブな発言をしたくはありませんが、どうかIZ*ONEの時が大人の事情によって2年半より前に止まることがありませんように。

何より12人が全力で笑える毎日がやってきますように。

 

 

最後にEYES ON MEツアー幕張公演での宮脇咲良さんのスピーチを。

 

これからのIZ*ONEの道は、みんなが幸せで楽しいだけの道だったらいいと思います。永遠に時間があるわけではないので毎日を素敵な思い出にしたいです。

 

残り長くはない、12人が一緒に進んでいける時間を大切に、今この時にしか見れない沢山の景色を私も彼女たちと一緒に見ていきたいです。

 

#WIZONE LOVE IZONE